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忘れられない人 4

2006.03.27 (Mon)
産後、動けるようになってから病室に移った。

しばらくして、看護婦さんが慌ててやってきた。

症状が急変したという。


理解が出来なかった。

とにかく急いでNICU(新生児集中治療室)へ。

場所が場所なので、入るまでにシャンプーハットのような帽子(?)

と割烹着のようなものを着て、

手も指先爪の間から、肘の部分まで、イソジンの石鹸みたいなもので2度洗い、

ようやく部屋へ。


初めて目にしたわが子を見て、初めて現実の厳しさを理解した。

極端でなく、本当に手のひらに乗ってしまうような大きさ。

そのとき初めて”この子は死んでしまうかもしれない”と思った。

頭が真っ白になった。

【More・・・】

小さな体にたくさんの管が通され、口元には小さな呼吸器がつけられていた。

保育器に開けられた穴から手をいれ、子供に触れた。

その脆さに言葉を失った。

看護婦さんが「お名前呼んであげてください」と言った。

旦那はたくさん声をかけていた。


…私は出来なかった。

まだ自分が母親になったのだという自覚もない中、

決まったばかりの子供の名前を呼ぶ、という事に照れを感じてしまった。

結局、私は一言も子供に声をかけることが出来ないままだった。

私がためらっているうちに、一気に容態は悪化した。

ピーーーーという、無機質な電子音が響いた。

”これって心停止の音じゃないの?”そう思いながらも、

言葉に出来なかった。

それは現実を受け入れることだったから。

そのとき、看護婦さんも先生も周りにおらず、

私と旦那は、ただ現実を受け入れられず、立ち尽くしていた。

しばらくして、看護婦さんと先生が慌ててやってきた。


そして、子供の死が告げられた。


最後の最後まで、奇跡というものが起きることを信じて、

泣かないように我慢していた涙が、あふれ出てきた。

人目をはばかることもせず、声をあげて泣いた。

どんなに泣いても、涙が止まらなかった。

日にちは12月22日。

あと数日でクリスマス、というときだった。

病院の人たちの配慮で、本来2人部屋のはずの部屋は、私一人だった。

入院している間、一日中泣いていた。

周りでは、元気な赤ちゃんの泣き声が聞こえた。


旦那と、小さな箱に入ったわが子は、一足先に家に戻った。


退院して家に戻っても、一日中なにもする気にもならず、

子供の亡骸のそばで泣いていた。

私が退院して数日後、火葬しに行くことになった。

私には辛いだろうから、と旦那とお義母さんが行った。


息子は、大人のコップより少し小さいくらいの入れ物に入って戻ってきた。

旦那は、火葬場の人が

”しっかりとした骨をしてたんですね。ちゃんと骨が残っていますよ。

 この位の子だと火葬したら骨はあまり残らないんですよ。”

と言ってくれたことを教えてくれた。

旦那も「ここが足やったんやな、とか分かるくらいやったで」と言っていた。


私が一日中泣かなくなるまでには、2ヶ月ほどかかった。


この話は、一応これで終わりです。

あ~~今回は当時を思い出し、泣きながら書いてしまいました

息子にすごい不審そうな顔で見られてしまいました(苦笑)
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【編集】  09:20 |  自分のこと  | TB(0) | CM2  | Top↑
コメント
息子さんが不審そうな顔をしていたのは
「何で僕ここにいるのに泣いてるの?」と言いたかったのでは?
もしかしたら生まれ変わったのかもしれませんよ^^
一真の母 |  2006.03.28(火) 14:55 | URL |  【編集】
もしそうだとしたら、嬉しいですね。
こんな私を母親として、2度も選んでくれたのなら。
いつも仏壇やお墓で、彼の幸せを祈っているんで、
もし、生まれ変わってきてくれたのなら、精一杯愛してあげないといけませんね。
もちろん、娘も一緒に。
panda |  2006.03.28(火) 23:42 | URL |  【編集】
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